森の小人のブログ

体重を落としたい。長年の夢をやっとかなえました。次は健康と人生の楽しみの両方をめざして暮らしていきます。

反田恭平さんのラフマニノフ ピアノ協奏曲

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

ショパン国際ピアノコンクールで第2位の快挙となった反田恭平さん。

反田さんはロシアに留学されていたこともあって,ロマンチックで壮大なロシア作曲家の作品も聴き応え十分です。

 

特にラフマニノフは哀愁漂う美しくロマンチックなメロディー,壮大なスケール。反田さんのピアニズムにとても相性がいいのでしょう。筋骨隆々の肉体改造をされたのはフルオーケストラに負けない音量で対峙する豊かなピアノ表現を得るためかもしれませんね。

 

私は佐渡裕さん指揮によるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番をコンサートで聴いたことがあります。第2番はとてもロマンチックで美しく,世間的には2番の方が有名かもしれません。しかし,3番をフルオーケストラを従えて弾くことは,「ピアニスト冥利」に尽きるのではないでしょうか。テクニックも至難の難しさ。人生の苦悩,喜び,哀しさ全てが詰まったようなこの曲を佐渡裕さんの指揮で丁々発止のやりとりで演奏されました。終わった瞬間,佐渡さんが反田さんを力強く抱きしめ,互いに歓喜の瞬間を分かち合っている姿が印象的でした。

 

佐渡さんはコンサートでよくマイク片手にトークをされますが,このときも反田さんの印象を「野武士のようだ」と言われていて,会場の笑いを取っていました。

 

このところのウクライナ情勢で,反田さんがロシアものをひくことが難しくなるようなことがありませんように。音楽は別物です。

 

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番/ピアノ・ソナタ第2番