連日の猛暑と電力不足でエアコンをどのように使用するか、節電しながらのエアコン使用について,毎日テレビでいろいろな情報が流れています。今日は猛暑で熱中症が心配なので,エアコン使用をためらわないようにという話も聞きました。
私が子どもの頃の昭和40年代,まさにちびまる子ちゃんの時代設定の頃,一般家庭にはまだエアコンは普及していませんでした。夏は家中の戸を開け,縁側に蚊取り線香を焚き,庭に打ち水をしてすいかを食べる。これが一般的な夏の風景でした。そもそも今のような気温にはならなかったと記憶しています。私の住んでいる地域は連日最高気温が37℃前後ですが,子どもの頃住んでいたのは同じ地域のはずなのに30℃を超えることはめったになかった。30℃超えると一大事という感じでした。今は,最高気温が30℃なら過ごしやすい方だと感じます。
私が小学校5年の時に我が家にエアコンならぬクーラーがやってきました。当時はクーラーという名前でした。今のような壁掛けではなく,室温設定などの便利な機能もなく,床の上に大きな機械がどんと鎮座して,スイッチと「強・中・弱」の3段階の切り替えボタンがありました。冷却のために井戸水を使っていたようで、庭の室外機と井戸水がつながっているという仕組みでした。(詳しいことはよく分かりませんが)
クーラーはどこに設置されたかというと,家族みんなで寝る和室でした。私の布団の位置がクーラーに一番近く,夜寝苦しいのから解放されました。ところが,夏休みに急に熱を出したのです。普段熱を出すことがほとんどなかったので,熱と風邪症状でしばらく休んでいました。このときに言われたのが「クーラー病」です。だれが言ったか,両親かかかりつけのお医者さんか覚えていませんが,要するにクーラーの冷気に当たって夏風邪をひいたのでしょうね。今のエアコンは風の向きもマイコン制御でずっとひとところに当たり続けると言うことはないですが,昔のクーラーは風の向きや循環までは制御できなかったのでしょう。
夜中の熱中症を防ぐ,快眠を得るためには,一晩中エアコンを付けた方がいいと言われますが,「クーラー病」というインパクトのあるネーミングのせいで,いまだに夜通しエアコンを付けるのをためらってしまします。