定年退職を一緒に迎えた元同僚がいます。退職後は職場は変わりましたが,ともに再雇用でフルタイムで働いていました。同世代で同じ境遇の知人がいるということは,とても心強いものです。
私は現在再雇用3年目。知人は家庭の事情があり、2年でフルタイムの再雇用を辞め,非常勤の午前中勤務という働き方を選択しました。最近どう?と尋ねると,随分気が楽になったそうです。贅沢さえしなければ何とかたべていけるかな,と。
定年退職後の働き方はどうしたらよいのか,来年はどんな働き方にしたらよいか,ほとほと悩みます。私の仕事はいわゆる「ブラックな仕事」として脚光を浴びています。若い方になり手がいない仕事だそうです。なので,定年退職後のシニア世代でも即戦力ということで需要がある。
でもね,同じ条件で働いていても給料は大幅カットですよ。しかも時間外の仕事が半端なく多い。手当も付かず,「やりがい」と「ボランティア精神」と「仕事に対する誇り」だけでやっている。これ,ブラックな仕事をさせるための新「三種の神器」ですね。年々体力が落ちていくので,仕事の対価も得られないような働き方はどうかとも思います。ただ,このブラックな業種が,ブラックでない働き方に変わるなら,本当に続けたい仕事ではあります。
来年はどんな働き方にするか?
1 再雇用の身分のまま今年と同じフルタイムで。
利点
・給料が大幅カットとは言え,パートなどの非常勤よりは収入が得られる。
・福利厚生は安心。
・同じ内容の仕事で変化に対応しなくてよい。
マイナス点
・労働時間に対するコスパが低い。年金支給もまだ先なのに。
・年々病院通いが増えるのに通院がやりにくい。
・余生の楽しめる時間がもったいない。
2 非常勤の身分で半日勤務。
利点
・一日の半分勤務なら,自分のために使える時間が確保できる。
・体力的に今ほど疲弊しない。
マイナス点
・収入大幅減。
・福利厚生が今ほど恵まれない。
なぜ定年退職後も働くのか
1 年金支給までのブランクがあるから。
人は生きているだけでお金がいります。貯金を切り崩して年金支給まで待つにはブランクは長すぎる。細々でも収入があった方がよい。
2 社会とのつながりを持ちたいから
きっと家に引きこもるかもしれません。宅配業者との受取の会話だけになるかもしれません。私の趣味はピアノなので,家で完結してしまいます。しごとをしていると,いろいろな年代の人と話ができるのは楽しいです。また,先輩として頼られると,こんな自分でもまだ役に立つことがあるかと自己肯定感につながります。
3 体力維持のため。
休みの日に家にいると,歩数をほとんど稼いでいないことが分かります。カーブスに筋トレに行っても一日30分。(行かないよりは絶対いいですが)職場にいると階段のアップダウンあり,へやの移動ありで,いるだけでエクササイズになっています。
4 好きなことに心置きなく散財したいから。
私は贅沢はしません。倹約家の方だと思います。でも私の好きなこと=ディズニーランドやディズニーシーに行くことに使うお金はほしい。しかもパークに行けば金銭感覚が狂うのは周知ですが,パークで食べたいものがあれば我慢せず買いたい。これが,私の「散財」です。ポップコーンやチュロスを買うとき,2種類あってどっちの味にしようかと迷うなら2種類とも買って味見をしたい。これが私の贅沢です。
ここまで2つの働き方の利点,マイナス点,そして定年退職後もなぜ働こうと思うのかについて自分なりに考えてみました。お金は大事,健康な余生の残り時間も大事。とりあえず,時短での再雇用の身分での働き方を希望する(すごく難しい狭き門ですが),それがだめなら非常勤で半日勤務。とにかく,細く長く働きたいと思うのです。