
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールのセミファイナルをライブ配信で聞きました。日本の亀井聖矢さん,素晴らしい演奏でした。辻井伸行さん以来の優勝が現実的になったと思います。セミファイナルではベートーベン,リスト,ラヴェル,バラキエフの難曲揃いの作品でしたが,それぞれの作曲家によって音色や響きを変え,各曲の世界観に引き込まれました。聴衆のスタンディングオベーションすごかったですね。
私は実は大学時代にピアノを本気でやっていました。音大ではありませんが,総合大学のピアノ専攻で,卒業演奏はラヴェルの組曲「鏡」です。1日最低でも6時間は練習しましたが,それでも練習が足らない感じでした。今はフルタイムでしごとをしているので,がんばっても1時間しか練習できません。その1時間の集中もなかなか続かず,若い頃の集中力はありません。
今,練習している曲はショパンのバラード1番と同じくショパンの舟歌です。どちらも昔弾いた曲を温め直して練習する感じです。ショパンのバラード1番は,フィギュアスケートの羽生選手がショートプログラムでも取り上げたので,広く知られるようになしました。この曲を練習していたのは高校生の頃ですが,年齢を重ねて再び練習すると新たな発見があり,ショパンの曲の奥深さを感じます。
大学生の頃は近代の曲が好みでした。特にラヴェルが大好きで,卒業演奏ではラヴェルの曲にしました。40年も前の話です。当時,録音は今のような便利な機器はなかったので,先生がカセットテープで録音してくださいました。今ではカセットテープを再生できるプレーヤーも見かけませんよね。卒業時にはなかなか自分の演奏テープを聴く気になれませんでしたが,カセットテープというものが消えかけた頃にパソコンに取り込み,改めて若い頃の自分の演奏を聴きました。
う~ん。必死すぎる。曲全体を俯瞰して聴きながら音楽を組み立てる余裕がない。目の前の音の流れを必死に追っている感じ。
そんな感じがしました。でも,その当時のがんばっていた自分も思い出し,とても懐かしく思いました。限られた知人に聴いてもらうため,こっそりyoutubeにもアップしました。再生数は知人のみです。余生を考える年齢になったせいか,その頃の自分がとてもいとおしく思えます。そのあとの人生の選択はどうだったか。タイムスリップして教えたい。でも,教えない方が人生面白いですね。
卒業演奏で演奏した3曲のうち1曲のリンクを貼っておきます。当時は録音のみだったので,音声に私の大好きなディズニーランドの夜の写真を付けて,「蛾」の世界を表現してみました。ただし,ディズニーランドで蛾が飛んでいるのを見たことはありませんが・・・。お時間のある方はどうぞ。