ウクライナ情勢でのロシアの報復措置で,岸田首相が入国を禁じられるというニュースがでました。このところ音楽の世界でも,ロシア作品の演奏がしづらくなると言う話も聞きます。
ああ,なんてもったいない。ロシアの作曲家は音楽史の中でも素晴らしい作品をたくさん残している。チャイコフスキー,ラフマニノフはその中でも巨星だと思います。
上の写真の楽譜は,チャイコフスキーが作曲したバレエの名曲「眠れる森の美女」をラフマニノフが連弾ように編曲したものです。ラフマニノフの編曲だから,かなり難しいですが,オーケストラの夢のような響きをラフマニノフらしい厚みのある音の響きで編曲をしています。
「眠れる森の美女」の中の「ワルツ」はディズニーのアニメ映画でも使われていますから,クラシックにあまり興味のない人でもどこかで耳にしていると思います。
私は大学でピアノを専攻していたので,今でも練習を続けています。コロナ禍の前では定期的に人前で弾かせていただくこともしていました。(ごく内輪のコンサートです。)そのときにピアノ仲間と連弾をしようという話になって,この楽譜の「ワルツ」を選びました。発表会用の楽譜にも同じ曲はあると思いますが,ラフマニノフ編曲というのは,やはり特別です。合わせるのはとても苦労しましたが,何とか弾ききることができました。
ピアノ曲にはロシアものの名曲がたくさんあります。何の気兼ねもいらずに選曲できる日が早く来ますように。