森の小人のブログ

体重を落としたい。長年の夢をやっとかなえました。次は健康と人生の楽しみの両方をめざして暮らしていきます。

ピアニスト 反田恭平さん

昨年秋のショパン国際ピアノコンクールで2位という快挙を成し遂げた反田恭平さん。クラシック音楽の話題が連日メディアで取り上げられ,クラシック音楽という存在をぐっと身近にしてくれました。

 

反田恭平さんはすでに演奏活動を国内外でもされていた売れっ子ピアニストなので,今更ながら一コンテスタントとして国際コンクールに出場されたことに驚きました。昔はコンクールは無名の新人が世に出るための登竜門という一面もありましたから,こんなに売れっ子がなぜ?というのが率直な感想でした。

 

でも,反田さんのもくろみはそこではなかった。未来に向けての壮大な計画があり,それを成し遂げるための手段だったのですね。音楽アカデミーをつくる,反田さんのオーケストラを成功させる,一ピアニストに収まりきらない壮大な計画があるようです。

 

私が初めて反田さんの存在を知ったのは「題名のない音楽会」での演奏でした。そのときは20そこそこの繊細な美青年という印象でした。ストレートで演奏するたびにさらさらとなびく長髪。シャープなフェイスライン。黒いスーツがビシッと決まる細身のボディーライン。まるで少女漫画から飛び出てきたような2.5次元アイドル。

愛の夢(3つのノクターン第3曲) S.541/R211

 

それから数年後,実際に反田さんの演奏をじかに聴く機会があったのです。リサイタルにいそいそと出かけ,開演と同時にステージに現れた反田さん。反田さん???

 

長髪は後ろで一つにくくられ,全体的に格闘家のような筋骨隆々の体躯。ピアノの前に座って弾き始めると,肩の筋肉が隆起し,まるでバッファローのような印象。

 

今までの印象とあまりにもちがってそのギャップに驚いているうちに演奏がはじまりました。一瞬で会場の空気を変えるかのような研ぎ澄まされた音。デリケートでダイナミックな幅広い表現。絶対的なテクニックの上に構築されるドラマチックな音楽。もう,素晴らしい演奏で息をするのも忘れて聞き入ってしましました。

 

演奏後のトークもざっくばらんでフレンドリー。この方はお話好きとお見受けしました。お見受けしました。ちょうどその頃,ポーランドへの留学という話をされていました。

 

で,反田さんはなぜここまで体型が変わったのか?これは全てにピアノのためなのです。ピアノの音を豊かに幅広く表現するために,肉体改造をされ,ピアノ演奏のために筋肉をつけられたそうです。かっこいい!

 

私など肥満体型から減量し,体重をキープするために,筋トレをしているようなものですが,ピアノ演奏を豊かにするために筋トレをするなんて,もう尊敬を通り越してなんと言っていいか分かりません。

 

これからの活躍をますます期待しています。

ショパン国際ピアノコンクール公式ページより